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不動産よくある質問

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詳細・事例

家賃滞納及び共益電力無断摂取されています。

このような問題は、時間をかければかけるほど複雑、そして費用が かかる可能性があります。 今回のことを期に、即刻処理をすることをお薦めします。 保証人を呼び出すこと、どうしてもこないのであれば貴殿が訪ねて いって、一気に処理することも必要かもしれません。

事例
【質問】
私の父が所有するワンルームマンションの住人についてなのですが、再三の請求にもかかわらず、半年以上家賃を滞納しています。
契約時には不動産会社を仲介として、法に基づいた契約書を取り交わしています。不動産会社の方が、直接本人を訪ねて請求したところ、「リストラにあった」「自動引き落としだと思っていた」「払ったと思っていた」等、言っているようです。
ですが、本人はリストラというよりも強制退職させられたようで、どうやら電気、水道も止められているような状態です。

さらに一ヶ月ほど前から、廊下のコンセントから自分の部屋に延長コードを引っ張り電力をとっています。現時点で私たちオーナー側がとった行動は、

・ 不動産会社からの意見で、デジタルカメラで延長コードを引っ 張っている現場を数枚写真にとりました。
・ 一週間以上前に強制退去命令の勧告書を不動産会社から文書でお届けしてもらいました。(この時点では内容証明でなく直接ポストに投函したようです)
・ 保証人(この人の父親)に連絡して、滞納分の家賃の支払いをしてもらうよう、手紙で 連絡をもらいました。
・ 警告文の張り紙を部屋に貼りました(貼った写真を撮りました)

というようなかんじです。未だ本人からはなんの連絡もないのですが・・・。
私の父は近い内に、第三者の立合の元、マスターキーで部屋をあけると言っています・・・(異臭がひどいので)。これは問題ないのでしょうか?

【回答】
現実的なことからお話します。
まず室内への立入を決行することです。おそらく一般的な契約書には、緊急を要する場合は立ち入ることが可能だという条文があるはずです。異臭がするのが、食べ物の腐ったものか、それとも事件性のあるものなのか、の判断のためだという理由があります。

但しこの場合には確認事項としまして、本人への連絡、手紙や電話へ可能な限り試みること。そして一番いいのが、連帯保証人である父親へ連絡し、立会いに来て貰うことです。そして滞納の家賃、また貴殿が被った被害に関しては連帯補償人に同時に督促することです。

連帯保証人へは、保証人とは違い、同時に債務を請求することができます。厳密に言えば、滞納の実態が起きた時には、本人が払う気配がない場合には連帯保証人に同時に請求し払ってもらうことが可能で同時に請求もすべきなのです。
それが遅れますと、連帯保証人は聞いてなかったということで、支払いを拒否されることもあります。

このケースでは、連帯保証人が父親だということで、このケースの処理は他人の保証人と違い処理がしやすいはずです。至急の対応をしたほうが良さそうです。

まず、その保証人が先に滞納分全額を支払って貰うことが先決です。 至急その連帯保証人に対して内容証明を送り、支払いを強要して ください。 その後の退去に関しては、滞納という理由で即刻退去して貰うことです。 室内への立入に関しては、第三者である不動産業者の方々の立会い が望ましいでしょう。 勿論、保証人の承諾も必要です。 事件性の気配がある場合は、警察へ協力を求めることも可能かと 思います。

ここで本人の退去に関しては、民事で説得し、応じない場合は裁判所 での行政執行となりますが、この場合さきほどの保証人からの 滞納分の受け取りがあるのですが、それはあくまでも滞納分の補填 ではなく、補修費などの預り金名目とし、つまり滞納実績を打ち消されないような形での手続きが必要となります。

共用の電気使用に関しては、明らかに他人のものの無断使用でその使用料に関しては請求できるでしょう。 しかし実際の料金に関しては検針できないので、いくらの料金化が明示できないという問題は残るでしょう。

このような問題は、時間をかければかけるほど複雑、そして費用が かかる可能性があります。 今回のことを期に、即刻処理をすることをお薦めします。 保証人を呼び出すこと、どうしてもこないのであれば貴殿が訪ねて いって、一気に処理することも必要かもしれません。

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